一番札所 那智山 青岸渡寺 (如意輪観世音菩薩)

朱印「普照殿(普明照世間)」

   普く明るく世間を照らす

御詠歌

  ふだらくや岸うつ波は三熊野の

  那智のお山にひびく滝つせ

「ふだらく」観音様がお住まいの最高の場所で,浜辺に打ち寄せる波と沢山の参拝で、「三熊野の」那智,新宮,本宮での賑わいであります、那智の大滝のひびく音と参拝者のお参りのお経の声が那智のお山に響き渡っています。


二番札所 紀三井山 金剛寺護国院(紀三井寺) (十一面観世音菩薩)

朱印「救世殿」

   観音堂の名称

御詠歌

  ふるさとをはるばるここに紀三井寺

  花の都も近くなるらん

一番札所の那智山からは長い道のり。野を行き山を越え里を過ぎてはるばるここ紀三井寺の観音様に辿り着いてみるとまだ遠いはずの京の都が近く感じられる。巡礼の修行こそが花開く浄土への近道である


三番札所 風猛山 粉河寺 (千手千眼観世音菩薩)

朱印「大悲殿」

   仏や菩薩の広大な慈悲の心を表す

御詠歌

  ちちははの恵みも深き粉河寺

  仏のちかひたのもしの身や

父母は我子ほど可愛いものはない、それと同じように粉河寺の観音様は信心深き人々をわが子の如く愛し、万一不時災難に遭おうとも代わって苦をお受けになるとお誓いされているから頼もしい